冷戦時代から軍事部門で緊密な協力関係を維持してきたロシアとインドが、今月25日から26日に予定されているロシアのウラジーミル・プーチン大統領のインド訪問をきっかけに、さらに発展した「戦略的パートナーシップ」の構築に乗り出す。これは軍事部門にとどまらず、両国の協力関係を政治・民間原子力エネルギー・通商など、全分野に拡大することを意味している。 こうした動きについて、唯一の超大国として君臨する米国の一極体制や、米国と中国を中心とする世界秩序の形成に対応するため、ロシアがインドを戦略的パートナーに選んだという分析も出ている。 ◆世界最大の軍事協力プロジェクト プーチン大統領の訪問に先立ち、セルゲイ・イワノフ国防相が21日にインドを訪れた。イワノフ国防相の訪問は、スホーイ(Su)-30MK多目的爆撃機の販売契約締結のほかに、数カ月以内に両国間で締結される「第5世代戦闘機」共同開発協定の準備作