米国と中国が台湾海峡上空を挟んで人工衛星とミサイルの競争を繰り広げ、両国の月探査戦略も火花を散らしている。さらに、月探査競争にはロシアとインドも参入する様相を見せている。 ◆米中の宇宙戦争勃発 香港時事週刊誌『亜洲週刊』最新号は28日、台湾海峡上空で繰り広げられている米中の競争を紹介した。同誌によれば、米国は中国最新鋭の戦闘機「殲-10」の実戦配備に対抗し、来月からF-22を沖縄と極東地域に配置することにしたという。さらに来月には、有事の際の台湾海峡での軍事的対応をも含む「南西諸島防衛問題」について日本と協議する予定だ。 米国はさらに一歩進み、先端ミサイル開発への支援や人工衛星の共同打ち上げなどにより、台湾との関係を従来の「準軍事同盟」から「軍事同盟」に高め、中国に圧力をかける方針だ。米軍は昨年、台湾海軍と「華南4号」衛星を共同で打ち上げ、今年も人工衛星7基を追加で打ち上げることにし