◆熱気を帯びる月探査競争 米時事週刊誌『ニューズウィーク』は28日、「30年余り沈静化していた“月競争”が再び始まった」と報じた。まず、ロシアの「復活」が目を引いている。2010年には5つのロボット型探査船を月に送り、12年までには月に研究基地を建設する計画を立て、伝統的に米国の先を行くロケット推進剤分野の開発にも力を注いでいる。またロシア議会は昨年、宇宙関連予算を33%も増額した。 中国は今年4月、中国初の月探査衛星「嫦娥1号」を打ち上げ、10年までに無人探査船を月に着陸させることを目標としている。さらに、機能を大きく向上させた人工衛星運搬ロケット(直径5メートル)を6年から8年以内に開発する計画を最近発表し、5年から15年以内に有人月面着陸など、5大事業を完成する「221工程」も推進している。インドも数日前、宇宙カプセルの打ち上げ・回収に成功したのに続き、14年までに有人宇宙船を打