米南部ミシシッピ州ジャクソンの空港の搭乗前安全検査で、民族衣装のサリーを着ていた女性の駐米インド大使が4日、衣服の上から係員が身体を探る直接検査を受け、インド政府が米政府に反発する事態になっている。ロイター通信などが9日伝えた。 大使は、ミシシッピ州立大の招待で同州を訪れ、出発するところだった。インドのクリシュナ外相は「受け入れられない」と検査を批判し、再発防止のため米政府と協議する考えを示した。 これに対し、ナポリターノ米国土安全保障長官は「適切だったと思う」と検査に問題はなかったとの考えを表明。一方クリントン国務長官は9日、記者団に対し「懸念している。また同様の事態が起きることを防ぐために何ができるのかを検討する」と述べた。(共同)