辛酸をなめたことのある人は、他人が感じる痛みの深さも察することができる。「苦しみは分かち合えば半分になり、喜びは分かち合えば倍になる」ということも、身をもって経験した人は、頭ではなく、胸で分かる。 バングラデシュから来た外国人労働者約20人からなる「エークモン(ek-mxn)奉仕会」。昼間には工場、夜には一間の宿所にとじこもるという生活をしながら「コリアン・ドリーム」を夢見ている彼らは、毎月第四日曜日には外に出かける。5年間、奉仕活動をしている知的障害者施設を訪れているのだ。 ●ホームシックを紛らわすために始めた善行 彼らが奉仕活動を始めたのは、2002年9月、15号台風が全国を襲った時だった。ソウル城東区聖水洞(ソンドング・ソンスドン)一帯の工場で働き、工場から歩いて5分の宿所で一間暮らしをしていた彼らは、テレビで江源道(カンウォンド)地域の水害現場を見ているうちに、故郷を思い出し、涙ぐ
●低開発国と途上国にワクチン普及 今年で設立10年を迎えるIVI(国際ワクチン研究所)は、伝染病予防のワクチンを研究開発してアフリカとアジア、南米の20あまりの低開発国と途上国に普及している唯一の国際機関だ。本部はソウル大学に置かれている。そこでは、2000年以降、40万人がIVIのワクチン臨床試験に参加している。 コルカタで臨床試験が行われている食べるコレラ・ワクチンは、スウェーデンから技術移転を受けたベトナム会社のビナイオテクが生産する。1人が2回接種するのに値段は約1ドルだ。IVIは、このワクチンの生産技術をインドとインドネシアにも移転している最中だ。 低開発国の子どもがかかりやすい病気というとすぐに、後天性兔疫欠乏症(エイズ)やマラリア、結核などを思い浮かべる。しかし、ジョーン・クレマンスIVI事務総長(写真)は、「アフリカでは毎年200万人の子どもが、はかなくも下痢の病で死んでい
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