[ワシントン 9日 ロイター] 世界銀行は9日、干ばつに見舞われているロシアが穀物の輸出禁止期間を来年まで延長する可能性があると明らかにしたことを受け、国際的な食品価格危機につながる恐れのある政策を取らないよう各国に要請した。 世銀のオコンジョ・イウェアラ専務理事はロイターに対し、前週以降の穀物価格の高騰はまだ危機には達していないものの、食品価格のボラティリティの高まりは貧困国に打撃を与えると強調。 状況が悪化した場合に備え、現在休会中の世界銀行理事会が9月初めに招集された際に食糧基金を発動する方針を示した。 穀物価格は、ロシアが穀物輸出を禁止する方針を明らかにしたことを受け、前週以降大幅上昇している。 世界第6位の小麦輸出国ウクライナでは、穀物輸出業者が、前週の新たな税関審査システム導入後に輸出の遅れに直面しているほか、悪天候により穀物の収穫・輸出見通しが悪化する恐れがある。 専務理事は
![世銀、食糧危機につながる恐れのある政策を控えるよう各国に要請](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2914cd2c0f78f46b292bd28807a3d32e34425ee1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fs1.reutersmedia.net%2Fresources_v2%2Fimages%2Frcom-default.png%3Fw%3D800)