インドの州議会議員選挙が告示された : Market Hack
３月１日にインドの選挙管理委員会（Election Commission of India）がアッサム、ケララ、タミル・ナデュ、西ベンガルなどの州議会議員選挙の日程を発表しました。今回の選挙ではインドの全国民の約１０％に相当する人々が投票します。 選挙は４月４日から５月１０日にかけて実施され、５月１３日が開票日となります。 今回の選挙は２００９年の総選挙以来で最も大きな選挙となります。 したがって与党の国民会議派を中心とする連合に対する支持がどのくらい影響を受けたかを測る貴重な機会を提供していると言えます。 また昨今のインフレでインドの低所得者層は苦しんでおり、それが彼らの投票行動にどう変化をもたらすかも注目されています。
バングラデシュ株式市場暴落で機動隊が出動する騒ぎに : Market Hack
バングラデシュのダッカ取引所が大荒れになっています。 このところ過熱気味だった株式市場を冷やすため当局がキャッシュ・リザーブ・レシオを引き上げ、銀行が余資を株式市場に突っ込むことを厳格に制限したところ月曜日は寄り付き後僅か１時間の間に９％も株価が暴落しました。 このため取引所はパニックとなり機動隊が催涙ガスや放水車を投入して騒ぎを鎮圧する事態となったのです。 ダッカ市場は現在１２月の高値から２７％下げています。しかし１９９６年の弱気相場では株価は高値から８０％も下げたので未だアク抜けには程遠いと思います。 次はインドネシアのジャカルタ取引所がやばい気がします。
やっぱりインド株はチョッとまずいんじゃないか？ : Market Hack
インド株が崩れ始めています。 年初のセミナーで「インド株、どうですか？」という質問を皆さんから受けました。 僕の答えは「下がると思います」というものでした。 僕がそう考える理由は２つあります。 先日、国連FAOが世界の食糧価格の高騰に関するレポートを発表しましたが、新興国の人々の暮らしに直結する穀物価格はリーマン・ショック前のブーム時のそれをすでに凌駕しています。 インドの場合、去年の食品価格の上昇率は＋１８．３２％でした。 インドの農業従事者の最低賃金は消費者物価指数にリンクされることが最近決まりました（＝マハトマ・ガンジー・ナショナル・ルーラル・エンプロイメント・ギャランティー・アクト、略してMGNREGA）のでCPIが急騰すると農村の賃金も上昇プレッシャーに晒されます。 次のインド準備銀行の政策金利会合は１月２５日ですけど、当然、利上げがあると思います。 もうひとつの問題点は政治です
バングラデシュは売り : Market Hack
バングラデシュは昔僕がしばらく住んでいた国でもあり心情的に応援したくなる国です。 「MarketHack」ならびにその前身である「外国株ひろば」でも同国のファンダメンタルズの良さ、コスト競争力については何度も紹介してきました。 ただ同国の株式市場（DSE指数）は年初の４５６８から12月の第一週には８９１８まで、ほぼ２倍ちかくなりました。 いくらなんでも上げピッチが速すぎると思います。 それからこれはバングラデシュの問題ではありませんけど、お隣のインドではマイクロファイナンスのSKSが案の定、ずっこけています。 もちろんバングラデシュではマイクロファイナンス企業の上場ブームなどは起きていませんから状況は違うわけですが、より多額のマイクロファイナンスが実行されれば回収率は低下し、焦げ付きが増えるという法則はバングラデシュにもあてはまります。 貸付ベースの経済からエクイティー資本による経済へとバ
『ハリー・ポッター』のエマ・ワトソンまでが味方する勢いに乗った国、バングラデシュ : Market Hack
（出典：ピープルツリー） バングラデシュが勢いに乗っています。 先ずダッカ証券取引所の年初来パフォーマンスはスリランカに次いで第２位です。 （出典：ビスポーク） バングラデシュが今、注目されている理由は中国における労働賃金の上昇で、製造業、とりわけ衣料の分野でバングラデシュへの生産拠点の移転が雪崩のように起き始めているからです。 この時ならぬ「バングラ詣で」ブームで心配になるのは現地で働くバングラデシュの人々がアンフェアな労働条件下で搾取されるのではないか？という不安です。 最近はそういう問題意識を持った、フェアトレードを目指す企業が幾つか登場しています。 これまでのフェアトレードのグッズのイメージは正直言って、余り最先端ファッションというイメージではありませんでした。 しかし今年からは女優のエマ・ワトソン（『ハリー・ポッター』シリーズ）がフェアトレードの企業、ピープルツリーのスポークスパ
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