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2006年の夏、念願のバングラデシュを訪ねることができた。ヒマラヤ山脈から流れくだる川が複雑に入りくみ、血管のようにもつれあっている。雨季になるとよく洪水が起こり、国土の3分の1が水浸しになることもあるそうだ。しかも私が訪ねるところは、密林や湿地がひろがる南部のデルタ地帯である。リュックに忍ばせていく旅の道づれ、ノートパソコンがずぶ濡れになってしまうのではないか気がかりだった。そこで雨から死守するために、ジップロックでがっちり二重に密封して持ち歩くことにした。これなら洪水に溺れたって大丈夫だろう。 緑と水がひろがる美しい国であった。バングラデシュは貧しい国という先入観があったけれど、GDPや市場経済においては相対的に貧しいというだけであって、人びとは屈託なく笑っている。子どもたちも無垢であった。牛や山羊が群れて草を食んでいる。木洩れ日が降りそそぎ、村々は金色のまだらになって揺れつづけていた
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