1986年に施行された男女雇用機会均等法以降、女性の職場進出は進んできて、いまでは当たり前になった。だが、1980年代後半は、施行からそれほど経っていないこともあってか職場で大卒、短大卒、高卒による待遇の差によるいじめに悩まされていたようだ。その“いじめの実態”を、デパート業界で働く4年制大卒のAさん(25)、短大卒のBさん(24)、高卒のCさん(20)の3人が語っていた。(女性セブン1988年8月25日・9月1日号より) * * * Aさん:デパートでいじめられるのは私みたいな4年制の大卒者。 Bさん:ウチのデパートでは2年前から昇格の制度が変わって、大卒者のほうが昇格が早くなったの。そしたらもう古株の高卒社員たちの不満が大変。 Cさん:だって、後からはいってきて、お給料も何年も先輩の人を追い抜いてっちゃうんだもの。そりゃ頭にくるわよ。私の売り場で、休憩時間に先輩たちの席取りに走