本作は『展覧会の絵』(1971年)、『恐怖の頭脳改革』(1973年)などと並び、ELPの代表作のひとつに数えられてきた。作詞とプロデュースはグレッグ・レイク、作曲はメンバー3人が担当した。 20分を超える壮大な組曲である表題曲「タルカス」は、怪物タルカスが火山の中から現れ、地上のすべてを破壊し尽くし、海に帰っていくというストーリーを描いている。タルカスはアルバム・ジャケットにイラストで描かれている想像上の生物で、アルマジロのような体に戦車が合体した非常に風刺的な姿を持つ[注釈 1]。キース・エマーソンは「Tarkus とは帰宅途中に突然閃いた単語であり、特に意味は無く、辞書を調べてもわからなかった」と述べている[2]。タルカスの最後の戦い相手として登場する「マンティコア」は、人の顔とライオンの胴と蠍の尾を持つ怪物で、その名前とシルエットは、後にELPが設立するレーベル「マンティコア・レコー