PD生活も長くなれば、同僚に「自慢屋」がいた経験も豊富になるし、学会での知り合いが増えれば否が応でも「自慢屋」に出くわす。僕は性格が原因か、立場が原因かわからないが(両方なのではないかと予想している)、自慢話を聞く機会がとても多い。 自慢話を拝聴した豊富な経験から、僕はある仮説を立てている。 それは「自慢屋にはかなりの割合で『実はショボい奴』が含まれる」と言うものだ。 今のところ、例外もあるにせよ、この予想はある程度データに裏付けられている。 「ショボい」という指標は、一般社会であれば客観的判断がなかなか難しいが、研究業界にいると、悲しいかな、個々人の「凄さ&ショボさ」は持っている業績(つまり出した論文の質と数)で客観的な評価が比較的容易に出来てしまう。 表向きは従順なイエスマンで通っている僕だが、学会で出会ったいけ好かない自慢屋達の業績を調べてみたりする位には意地の悪さも持っている。 す