・一般的に、「文化とはよいものである」「文化の多様性は尊重されるべきである」「人々が自分の親しんでいる文化から引き離されて、親しみのない異文化を押し付けられることは問題である」といった考えは広く支持されていると思う。*1多くの人は、自分にとって馴染みの深い文化には愛着や安心感を持っていて、できることならその文化を保ち続けたいと思っている。自分の親しんでいる文化が批判や攻撃をされると不快感や怒りを抱き、時には、文化を守ろうと立ち上がったり反撃したりする。また、自分とは関係のない他人の文化が別の人によって攻撃されている場面を目にしても、不快や怒りを感じる場合がある。「他人の文化を攻撃することは、他者の文化を尊重しない道徳的に問題のある行為である」といった認識は一般的に受けいられているだろう。 ・一方で、多くの人は、全ての文化を無条件に認めているわけではない。ある文化が、その文化から離れた集団外
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