首都圏でものづくりを気軽に楽しめる施設や商店街が増えている。職人の雰囲気を身近に感じられる工芸品の加工体験の場などを設け、子どもから大人まで幅広い層を集める。東京都内の2009年の工業事業所が前年比で14%減るなど首都圏の製造業を取り巻く環境は全般に厳しいが、そこに新風を吹き込むように、身近にものづくりの魅力を再発見できる場を増やす試みが各地で動き出した。JR御徒町駅と秋葉原駅間の高架下。白い

ファーストリテイリングはカジュアル衣料品店「ユニクロ」のアジア最大の店舗を東京都新宿区に出す。ビックカメラが来夏開く新店に誘致する。売り場面積は5000平方メートル前後の見通しで、現時点で最大の「上海南京西路店」（上海市）の約3600平方メートルを大きく上回る。ビックは来年3月に営業を終える「新宿三越アルコット」（旧三越新宿店）のビル（地下3階～地上8階）を三越伊勢丹ホールディングス（HD）か

東日本大震災と東京電力福島第1原子力発電所事故で「電力不足の夏」が叫ばれるなか、北関東の観光地では旅館やホテルが「清涼感」を前面に出したプランを相次ぎ投入し、落ち込んだ宿泊需要のテコ入れに動いた。震災直後の自粛ムードが薄れ、猛暑に見舞われた6月以降は回復の兆しも出つつある。一方で地域差は大きく、正念場が続きそうだ。避暑地のイメージを打ち出すのは栃木県の日光・中禅寺湖周辺。金谷ホテル（日光市）で

横浜市がまとめた7月の市施設の節電実績（速報値）によると、総合庁舎や地下鉄など大口電力施設の最大使用電力は昨夏ピーク時に対し29.0%減の9万5430キロワットだった。削減率は目標の15%を大きく上回った。お昼休みの時間を1時間遅らす職員のランチシフトや地下鉄の運行本数削減などが貢献した。市庁舎の最大使用電力は27.5%減の864キロワットだった。ランチシフトにより、使用電力が例年急増する午後

日本メーカーの独壇場だった超小型の電子部品の市場で異変が起きている。スマートフォン（高機能携帯電話）向けなどで需要が急増している超小型の積層セラミックコンデンサーで、韓国サムスングループのサムスン電機が、2010年度（11年3月期）の販売金額で村田製作所に次ぐ2位に躍り出た。ウォン安を背景に価格攻勢を強めており、電子機器だけでなく部品でも日本勢の優位性が薄れ始めている。セラミックコンデンサーは

東日本大震災で大きな被害を受け、現在も運行が一部区間にとどまっている第三セクター鉄道の三陸鉄道（岩手県宮古市）は26日、津波で流されたレールの一部を発売した。売り上げは鉄道の復旧費用などに充てる。販売するのは北リアス線の島越―田野畑駅間で震災発生まで実際に使用していたレール。同区間では津波でレールや橋が流され、島越駅