実家の味噌がソコを突いたので、今年の味噌を仕込もうと親父に相談してみた。 いつも朝から大豆を炊いて、潰してグチョグチョにして、大量の塩と米こうじを入れて作っていたが、おふくろが別の世界に旅立ってからというもの、すっかりやる気をなくしてしまったようだ。 でも、スーパーで売っている発酵を止めるため高温にして麹菌を殺した、いわゆる「死に味噌」は食べるのはイヤだ❗っと言い出す始末。 そこでググってみると、あるではないか。 本物の味噌を売ってくれるところが! すぐさま二人ともズボンをはきかえ早速行ってみる。 こんなねえさんが、「えらっしゃい」と迎えてくれた。丁寧に色々教えてくれる、いいお店。 スッカリ親父は気に入ったらしく、40kgを買い込んで帰った。 爺さんの代から受け継がれてきた80年前の味噌ダルを洗う。 「いいか、味噌って奴はバリケードじゃなくて、なんつーか、デリケートなんだ、ばかやろ」 親父