蓼食う虫も好き好きという言葉がある通り、人の好みとは十人十色である。 しかし、この世には文章を書くことが好きな技術者は皆無だと小生は断言する。 報告書、レポート、資料、論文、技術ブログ、これらは逃れることの出来ない呪縛である。 蓼がどれほどの不味さかは知らぬが、文章を書く面倒臭さを現在進行形で味わっている小生が言う のだから間違いない。 然りとて、己の成果・主張を遍く人々に知らしめることが出来るのも、文章の力であることは否定でき ない。また、その文章力は書き手の経験・能力を反映した鏡であるとも言える。恐らく機微に通じた 諸兄姉は下記のような新人特有の文章を目にした機会があるのではないだろうか。 要点を纏めるのが下手で、無駄に文章が長い者(小生ではない)。 結論よりも過程の努力自慢に注力する者(小生ではない)。 目的と結論と課題の内容が一致していない者(小生ではない)。 事実と推測を混同して