“契約取れないとクビ”。大手賃貸不動産「大東建託」の過酷なノルマ主義を背景にした労働者トラブルの記事(本紙2017年11月27日付既報)が反響を呼んでいます。同社は「一括借り上げで長期の家賃保証」などを売り文句に、賃貸アパート建築を勧誘するサブリース業界の最大手です。記事を読んだ本社内部監査室の元社員が本紙に証言しました。 「もはや成果主義ですらない。労働者が会社に残ることを考えない『労働者使い捨て』経営です」 この元社員は同社に二十数年勤めていました。本社の内部監査室での勤務経験もあります。同室では年1回の「定期監査」と、事件などが起きた時の「特別監査」を担当していました。 本社に寄せられる社員からの「苦情は膨大」。「年間数十件はあった。全ては調べきれないので、使い込みや暴力事件など特に重大なものを特別監査として上層部の命令で調べた」 定期監査は、突然支店を訪れる「抜き打ち」でした。「ど