東日本大震災による津波で、海に流出したがれきが手つかずのままになっている。所有権がない沖合の海は、廃棄物処理や災害復旧を定めた明確な法律がない「グレーゾーン」で、撤去主体が決まっていないからだ。政府は法律によらず「予算措置」で県が実施する方針を立て、11年度1次補正予算案に約700億円を盛り込むが、撤去作業の本格化は補正が成立する5月以降。作業にも相当な時間がかかるとみられ、漁場に出られない漁業者の不安が募っている。【小山由宇、念佛明奈】 「本当ならワカメやコンブの収穫が始まって一番忙しい時期なんだがな。壊れた建物なんかが海の中に残ってる。とても網を上げられねえな」 漁業の街・岩手県釜石市の漁師、木村清忠さん(64)は静かに海を見やった。例年ならにぎわう海辺はひっそりとしている。 釜石市を始め三陸沿岸はサケなどの定置網漁業やワカメや昆布の養殖が盛んだ。だが津波で海にがれきが流れ込み、定置網
「漁業ダメに…」 汚染水放出に福島近県沈痛 (04/10 08:55) 放射能汚水による漁の自粛で、漁港にはたくさんの漁船が係留されている=8日、茨城県大洗町の大洗漁港 福島第1原発から放射性物質を含む汚染水が放出された問題は、近県の漁業者に深刻な打撃を与えている。茨城県では漁期を迎えたコウナゴ(イカナゴの稚魚)から基準値を超える放射性物質が検出された。同県産の魚の値段が暴落し、漁の自粛も。風評被害は南隣の千葉県にも及ぶ。津波被害の爪痕が残る浜に、漁場汚染が追い打ちをかける。「長引けば漁業がダメになる」。地元の漁業者から沈痛な声が漏れた。(東京報道 佐保田昭宏) 「漁師をバカにするな」。茨城県大洗町の漁業飯田雄司さん(48)は、東京電力が漁業者にことわりなく、汚染水を放出したことを憤った。これまで漁業者は、国から「海洋汚染」を厳しく戒める指導を受けてきたのに、今回の対応はあまりに落差がある
茨城 買い手つかず漁を中止 4月6日 12時20分 茨城県北茨城市の沖で取れたコウナゴから国の暫定基準値を超える放射性物質が検出されて、茨城県内のほとんどの漁協が漁を見合わせるなか、6日朝、一部の漁協の漁船が漁に出ましたが、6日朝の市場で、茨城県沖の魚に買い手がつかなかったことから、漁を中止して港に帰りました。 漁を中止して帰ってきたのは、北茨城市の平潟漁協に所属する底引き網漁船です。茨城県では、4日、北茨城市沖で取れた「コウナゴ」から、国の暫定基準値の1キログラム当たり500ベクレルを上回る526ベクレルの放射性セシウムが検出されて、県内のすべての漁協が当分の間、コウナゴ漁の中止を決め、ほとんどの漁協ではすべての漁も見合わせるとしています。こうしたなか、平潟漁協の底引き網漁船、数隻が6日午前4時すぎに漁に出ました。漁師の1人は「生活がかかっているので、少しでも売れる可能性があればと思い、
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