新車の販売が伸び悩むなか、自動車メーカーの間では、生産にかかるコストを抑えて、新たな機能をつけたり、思い切った値下げをしたりするため、複数の車種で同じ部品を使う「部品共通化」の動きが広がっています。 このうち日産自動車は、提携先のフランスのルノーと進めている部品共通化を取り入れた、国内で初めてのSUV=多目的スポーツ車を発表しました。 日産ではエンジン周辺や座席部分など、ブロックごとに共通化された部品を用いており、その組み合わせで複数の車種を作り分けるということです。 こうした取り組みで今回のSUVは、これまでより20%以上生産コストを削減したということで、自動で駐車できる新たな機能をつけても、価格はこれまでとほぼ同じです。 また、ホンダも、小型車とSUV、さらに来年発売するセダンで、およそ半分の部品を共通化する計画で、コストを下げた分、ブレーキの新機能などを搭載するとしています。 「部品