最大動圧点(さいだいどうあつてん)とは、航空宇宙工学における用語で、打上げロケットや観測ロケットなどの飛翔体の飛行プロファイルにおいて、大気圏内で動圧が最大になる点、マックスQ(英語: max Q)のことである。 圧縮流体中を動く物体の動圧 q はおおまかに、流体の密度 ρ と、流体と物体との相対速度 V によって以下の式で与えられる。 (地球での)ロケットの打上げの場合、ρ はロケットがある高度にある時のその高度における地球の大気の密度、V はその時の対気速度であるから、 発射の瞬間は、大気密度 ρ は最大だが飛行速度 V は 0 なので、q は 0 になる。 ロケットが大気圏外に出れば、ρ が 0 なので V がいくら上昇しても q は 0 になる。 ρ と V の両方が 0 より大きければ、q も 0 より大きな値をとる。 一般にほとんどのロケット(や、弾道ミサイル)の飛行プロファイ