本州の99%は、横浜駅で覆われた――。 絶え間ない改築の続く横浜駅が、ついに自己増殖を開始して二百年後の日本。本州の99%は横浜駅で覆われ、自動改札による徹底した監視下にある「エキナカ」と、それ以外のわずかな土地に追いやられた人間の住む社会に分けられていた。
おおみそかの日のことでした。 村はずれにはお地蔵さまが6つ並んでおりました。 「お地蔵さま。雪が降って寒かろう。このかさをかぶってくだされ」 やさしいおじいさんは、売れなかった笠をお地蔵さまにかぶせてあげることにしました。 しかし笠は5つしかありません。 「ひとつ笠が足りない・・・」 そこで、おじいさんは初期値を変えることにしました。 (n=7) ・・・・・・笠はひとつも売れませんでした。 雪が強くなってきました お地蔵さまが7つ並んでおりました。 「お地蔵さま。雪が降って寒かろう。この笠をかぶってくだされ」 おじいさんは、売れなかった笠をお地蔵さまにかぶせてあげました。 しかし笠は6つしかありません。 「やはりひとつ笠が足りない・・・やりなおしか・・・」 やはり、おじいさんは初期値を変えることにしました (n=8) ・・・お地蔵さまが8つ並んでおりました。 しかし笠は7つしかありません。
20XX年、ついに自動運転車は一般人にまで行き渡ることとなった。 今ではほとんどの人々が自動運転車を利用している。自動運転車の登場により交通事故は激減した。 タクシー運転手の廃業も時間の問題だ。 「トロッコ問題、か……」 俺は軽自動車型の自動運転車の中でとあるブログの記事を読んでいた。 「夜中に前へ」というブログだ。このブログは、大体は通常の思考から逸脱した記事を書いているが、有用な情報が書かれていることも稀にある。 「こんな状況には遭遇したくないもんだ。実際自動運転車で事故もほぼ起きていない。この先も考える必要はないだろう」 トラック その時だった。前を走っているトラックの荷台から何かが落ちるのが見えた。 「何か落ちてきた!!それも大量な数」 「なんか積み過ぎだなとは思ってたんだ!!」 でも大丈夫。自動運転車がブレーキを効かせてくれる。車間距離は十分だからぶつかる心配もない……。 そう思
銀河最凶のドラッグ、蓬莱のお薬の漫画です。不老不死という難題に、蓬莱人はどう立ち向かうのか。地球の死、宇宙の終焉、そしてその先へ……( ◜ ▿ ◝ )前章編はコチラから→http://www.pixi
柞刈湯葉(いすかり・ゆば) @yubais 小説で生計を立てている。『横浜駅SF』『人間たちの話』『まず牛を球とします。』など。ジャンプTOONで『ぬのさんぽ』連載中。お仕事の連絡は Gmail: yubaiscariot まで。 yubais.net 柞刈湯葉(いすかり・ゆば) @yubais 横浜駅は「完成しない」のではなく「絶え間ない生成と分解を続ける定常状態こそが横浜駅の完成形であり、つまり横浜駅はひとつの生命体である」と何度言ったら 2015-01-04 13:05:29 柞刈湯葉(いすかり・ゆば) @yubais 西暦30XX年。度重なる工事の末にとうとう自己複製の能力を獲得した横浜駅はやがて本州を覆い尽くしていた。三浦半島でレジスタンス活動を続ける主人公は、謎の老人から託されたディスクを手に西へ向かう。 「横浜駅16777216番出口(長野~岐阜県境付近)へ行け、そこに全ての
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