【広州=小林哲】中国国防科学技術大が開発したスーパーコンピューター「天河1号」が、演算速度で世界最速とされる毎秒2507兆回に達した。米オークリッジ国立研究所の「ジャガー」がもつ最速記録(今年6月)の毎秒1759兆回を約1.4倍上回った。11月に更新される世界ランキングで正式に認められれば、中国製スパコンが初めて世界一になる。 中国計算機学会などの専門家チームが28日に発表した。新華社電によると、天河1号には国防科技大が独自開発した高性能の中央演算処理装置(CPU)が組み込まれ、理論上はジャガーの約2倍の最大速度になるという。 米国などの専門家が世界のスパコンの性能を調べて年2回公表している世界ランキング「TOP500」では、今年6月の時点で米ジャガーが1位。中国製は中国科学院などの「星雲」が1271兆回で2位だった。 米ニューヨーク・タイムズ電子版は同日、11月上旬に公表される最新