大胆かつ慎重に突き詰めれば、ブラジルW杯における攻撃の武器になるかもしれない。 それは日本人選手だからこそ成立する、“受け手を見ないで裏に出すパス”――。コスタリカ戦の試合後、偶然にも2人の選手がこの取り組みを明らかにした。 1人目は、右FWの岡崎慎司だ。 後半から出場した岡崎は、ボックス内への走り込みで3点目を呼び込んだものの、「サイドのポジションだと、シュートまで持って行ったときに疲れている。それでも(正確なシュートで)コースを突けるようになりたい」と改善点をあげた。 今季マインツでは「真ん中で自由に動く」ポジションを与えられ、シュートの場面で爆発力を発揮できたが、サイドだと上下動に追われて体力の配分が難しくなる。今季マインツで15点を決めた得点力を代表でも発揮するためには、本番までに微修正が必要だ。 そのテーマをさらに掘り下げようとしたとき、冒頭の“受け手を見ないで裏に出すパス”の話