資産形成の目的を問われると、多くの人が「老後の資金のため」と答えます。その資金には、医療費や介護費用も含まれるのでしょう。「老いたら、何らかの病気になり、医療のお世話になる」。漠然とそう思っている人がほとんどだからです。 447万部のベストセラー『バカの壁』(新潮新書)でも知られる養老孟司氏は病院嫌いで、「現代の医療システムに巻き込まれたくない」と、長年健康診断も受けないできたそう。 しかし、2020年には突然の体調不良から大病が発覚、東大病院に入院することに――。その経験を通じ、養老氏は医療、老い、死について、あらためて何を思ったのか。教え子であり、主治医でもある中川恵一氏との共著『養老先生、病院へ行く』(エクスナレッジ)に綴られています。その第1章を特別に公開します(全4回)。 ●第2回はこちら ※本稿は養老孟司、中川恵一『養老先生、病院へ行く』(エクスナレッジ)の一部を再編集したもの
「頓服(とんぷく)」という言葉の意味をご存じでしょうか。国立国語研究所の調査によれば、頓服の意味を「痛み止め」だと誤解している人が34.1%、「解熱剤(熱冷まし)」だと誤解している人が33.4%いる、とされています。 では、「食間」はどうでしょうか。「薬を食間に内服してください」と言われたら、「食事の最中」だと誤解してしまう人もいます。 「薬の飲み方」には、一般的にはあまり使われない専門用語が、詳しい説明なしに使われているという問題があります。今回は、これらについて簡単に解説しましょう。 薬には、大きく分けて二つのタイプがあります。定期的に使用する定期薬と、必要時に使用する頓服です。 定期薬は「1日3回毎食後」「1日1回眠前」のように、毎日決まったタイミングで定期的に使用する薬のことです。病院で処方する薬の多くはこちらのタイプで、指示された通りに使用しなければ、十分な効果を発揮できません。
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