『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』の3部作すべてが世界的なベストセラーになっている歴史学者、ユヴァル・ノア・ハラリの新刊『緊急提言 パンデミック――寄稿とインタビュー』が刊行された。 新型コロナウイルス感染症の世界的大流行が最初のピークを迎えた時期に書かれ、語られた内容をまとめた本書には、「ウイルスが歴史の行方を決めることはない、それを決めるのは人間である」という、人類とその未来に対する真摯なメッセージが込められている。 【写真】「知の巨人」と言われるユヴァル・ノア・ハラリ 出口の見えない困難な状況にあって、私たちがなすべき選択とは何か。ハラリの発するメッセージは暗闇に差す一筋の光であるといえる。『緊急提言 パンデミック――寄稿とインタビュー』より、本書の訳者であり、3部作すべての翻訳も手がけた柴田裕之氏による「訳者あとがき」をお届けする。 ■パンデミックに対するハ