「この靴の色(茶系)に使える靴クリームを下さい。」 「茶色のクリームですね・・・ちょっと微妙なお色ですね。・・・ぴったり 合った色のクリームは申し訳ありませんがこちらにはございません。」 ある靴屋さんでの光景です。実際にこのようなやり取りを目にすることは少なくありません。 この場合は多くのお客様がご購入せずにお帰りになるか、無色のクリームを お薦めすることになります。 無色の靴クリームをお薦めすることは悪いことではありませんが、補色力が ないので、皮革にキズが入っている場合にはそれほど意味がありません。 そこで今回はカラーの靴クリームの“役割”と“色”についてお話したいと 思います。以前のシューケア情報「無色のクリームのお話」で「無色のクリームは色が 合わない場合に使用します。」とご紹介しました。 ここで言う色が合わない場合とは、上記のように靴の色と微妙に合わない場合 ではなく、黄色や紫色