はじめに 前回は複数のパブリッククラウドのAPIと連携したコンテナ実行用ホストの起動についてご紹介いたしました。第3回となる今回はRancherの機能の中でも目玉といえる、コンテナ実行ホスト間のオーバーレイネットワークについて解説致します。 オーバーレイネットワークとは 通常Dockerを使用した場合、起動されたコンテナはホストの中に自動的に生成されるDocker用ネットワーク(docker0, 172.17.0.0/16)に自動的に接続されますが、このネットワークはあくまでホストの中だけで完結するネットワークであり、外部からアクセスしたり、別のDocker実行用ホスト内のDocker用ネットワークと相互に疎通することができません。 この制限はDockerを共通基盤とする際に大きな障壁となっており、現在さまざまなソリューションが発表されています。(TIS株式会社の松井様が非常にわかりやすく