世界保健機関(WHO)によると、車椅子利用者は、2008年時点で6億5000万人と、世界人口の約10%に相当する。 しかしながら、世界的には、段差を解消したり、車椅子利用者のためのトイレや駐車スペースを設置するなど、車椅子利用者に配慮したバリアフリー化は、まだ十分とはいえず、さらに、バリアフリー化したスポットについての最新情報を入手しづらいのが現状だ。 ・車椅子でアクセスできるスポットを可視化 ドイツの非営利団体「SOZIALHELDEN」が2010年に開設した「Wheelmap(ホイールマップ)」は、車椅子でアクセスできるスポットの情報を集約するクラウドソーシング型のオンラインマップ。 オンラインマップでグレー色にマークされているスポットを対象に、車椅子でのアクセスのしやすさを評価し、車椅子で十分にアクセス可能なら「青」、一部可能なら「黄色」、アクセス不可は「赤」のいずれかに色づけしてい