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ブックマーク / hiko1985.hatenablog.com (3)

  • 坂元裕二『カルテット』8話 - 青春ゾンビ

    またしても心震えるような傑作回である。8話に到達してもなお、坂元裕二のペンが絶好調だ。例えば、「お義母さん!(駆け寄って)野沢菜ふりかけ」というギャグのようなシークエンス1つとっても、真紀(松たか子)にハグを期待してかわされる鏡子(もたいまさこ)に、同じく別れ際にハグをすかされた幹生(宮藤官九郎)の顔がチラつく。こういった些細な書き込みによって、鏡子というキャラクターに「あぁ彼女は幹生の母であるのだな」という実感が宿るのだ。こういった人間の小さな営みを積み重ねることのできる細部の充足こそが、坂元裕二の真骨頂だろう。穴釣り、冷え冷えの便座、穴の空いたストッキングと、今話においても”ドーナッツホール”のモチーフが活き活きと登場し、物語に華を添える。ナポリタンとブラウス、ナポリタンと粉チーズ、と”赤”と”白”の混ざりあいが提示されたり、すずめ(満島ひかり)にチェロを教えたという”白い髭のおじいさ

    坂元裕二『カルテット』8話 - 青春ゾンビ
  • 岩井俊二『リップヴァンウィンクルの花嫁』 - 青春ゾンビ

    岩井俊二の新作に夢中になる日が再び来ようとは。『花とアリス殺人事件』(2015)、そしてこのたび公開された『リップヴァンウィンクルの花嫁』の2によって、そのキャリアは再び黄金期を迎えているようにすら感じる。故・篠田昇の弟子である神戸千木のカメラとの相性もバッチリ、映像や音楽の美しさは健在であるし、そしてやはり語り手としての個性は唯一無二だ。そのオリジナリティ溢れる境地に唸らされてしまう。 呆れるほどに面白い。現実と夢、光と闇、善と悪、喜びと悲しみ、といった二律の境界線上をフラフラと歩きながら、出発点からは想像だにしない場所に着地させる。それでいて、物語全体を破綻させない巧みな脚術。コントロールし切れない部分(例えば唐突な赤いアルファロメオでの疾走)が魅せる発想の自由さも実に映画的だ。主要キャストである、黒木華、Cocco、綾野剛の3人の素晴らしさは、今作をキャリアハイと推したいくらい。

    岩井俊二『リップヴァンウィンクルの花嫁』 - 青春ゾンビ
  • としまえんイルミネーション『としッパ!』 - 青春ゾンビ

    この時期のとしまえんはイルミネーションを売りにしていて、いつもは17時に閉園する所を、20時まで(日によって21時まで!)営業している。「としッパ!」なんていって田原俊彦も各所でイルミネートされています。多分だけども、「としまえん」と「トシちゃん」の”とし”が掛かりつつ、「ゲロッパ」を混ぜ合わせつつ「ッパ」の響きに”光”のイメージを託している。なかなか複雑な仕掛けの広告である。それはさておき、この時期は15時以降は1600円で「入園+のりものフリー」のチケットが販売している。15時以降の入園であろうと、空いているのでジェットコースターなどは4〜5回は乗れます。飽きさえしなければ、もっと乗れるだろう。しかし、夜の遊園地に忍びこむだなんて山下達郎の歌みたいで実にロマンチックではないか。夜の遊園地のメロウメス、それはやはり冬が似合う。とてもつもなく寒いけども、夏の夜ではいささか淫靡過ぎるのだ。さ

    としまえんイルミネーション『としッパ!』 - 青春ゾンビ
    chiezo1234
    chiezo1234 2014/11/05
    昼頃から来て、ユナイデットシネマとしまえん(東京1のIMAXスクリーンあり)で映画観て、15時から遊園地、19時から温泉、そして食事。なんてプランを立てたらももう1日最高に楽しく過ごせるのじゃないろうか。
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