JR決算は「悲惨」だった いまだに新型コロナウイルスが猛威を振るっている中で、JR各社の決算の発表が続いている。JR本州3社のほかにJR北海道も概要を発表しているが、ここでは本州3社についてみていこうと思う。 期末の3月には、新型コロナウイルスによって、各社とも新幹線・在来線、長距離・近距離を問わず、ほぼ旅客輸送量が壊滅状態である。それによる旅客収入の減収が、かつて経験したことのない規模で起こっており、決算の内容も、悲惨の一語に尽きる。 ところで、新型コロナの一件で忘れられているが、去年は秋口から大型台風が東日本を襲い、JR東日本を中心に大きな被害をもたらした。そういう意味で、去年の後半もJRにとって散々であった。 10月の台風19号で長野の新幹線の車両基地が水没した光景はショッキングであった。それにより水没したJR東日本のE7系新幹線8本とJR西日本のW7系2本が全車廃車となった。いずれ