あの夜、自分が見たこと感じたことを余すところなく書きたいのでそうしたら、ものすごく長くなった。同じものを見ても感じ方は十人十色。これは自分自身がライブ会場で見て感じたことのすべて。 少し早い高速バスに乗り、早めに会場に着けるはずだったが、運悪く首都高がひどい事故渋滞。そのままでは開演に間に合いそうもないので、途中下車して京王線の駅まで走り、電車を乗り継いでお台場の会場にたどり着いたのは開演ギリギリの時間。満員の会場でレイモンド寄りのまあまあ良いポジションを確保したらすぐに照明が暗くなって、ギターを抱えた曽我部恵一が登場。「『前座』の曽我部です」と名乗り、弾き語りを始める。Aのコードをガーンと弾きながら歌い始めたのは「恋におちたら」。自分はサニーデイ・サービスの「東京」から数枚をリアルタイムで聴いていて、当時のライブも何度か観た。近年の作品は知らなくて、彼を観るのは20年以上ぶり。「東京」に