「可愛くなりたい」 女に生まれたなら、誰もが一度は思ったことあるんじゃないだろうか。 半年前、二重埋没の手術をした。たった数万円払うだけで、奥二重だった目はぱっちりとした二重になった。 でも、可愛くはなれない。 自分の容姿が特別劣っていると思ったことはない。でもそれは、髪のメンテナンスにお金をかけているし、高い化粧品で毎朝念入りにメイクしているし、週3でジムに通ってボディメイクしているから。それでも、私は決して可愛くはない。 勉強して、偏差値の高い大学に入った。練習して、テニスの大会で入賞した。でも、努力しても、可愛くはなれない。 容姿を否定されることは、自分すべてを否定されたような気持ちになる。どんなに脂ぎってて汚い男にでも「ブス」と言われたら否応無しに傷付くしかない。そんな、どこから飛んで来ても確実に傷つく刃に、日々怯えていることに耐えられない。 かわいいのハードルを越えている人はすご