都市部の不動産価格の値上がりが激しい昨今、郊外にある物件を検討する人は多いだろう。駅遠などの悪条件を我慢すれば、相場よりも格安の物件が手に入る。一見、賢い買い物に見えるが、まさかの「落とし穴」が潜んでいる場合もある。不動産テックHousmartの針山昌幸氏が解説する。 「数年以内に新駅ができる」と… 不動産価格の上昇が連日ニュースで報道されています。価格帯の高い都心部に比べ、郊外の物件は価格帯も手の届きやすいものが多いのも事実。しかし、迂闊に手を出してしまうと、とんでもないことになる可能性があるのです。 先日、不動産の売却相談を受けました。売却の検討をしているのは、埼玉県の、とある駅から徒歩35分ほどの位置にある築30年超の戸建です。 相談者の方は、バブル真っ只中である1990年に、新築でその戸建てを買いました。大手不動産ディベロッパーが開発した戸建で、周辺には当時、数十の新築戸建が開発さ