ハイブリッド車や省エネ家電の部品に欠かせないレアアース(希土類)の中国から日本への輸出が止まっていた問題で、経済産業省は5日、商社や部品メーカーなどへの緊急アンケート結果を発表した。レアアースの取引をしている31社すべてが日本への輸入に「支障が生じている」と回答した。同省は「現在も事態は進展していない」とし、中国に事態の改善を強く求める方針だ。 経産省は9月28〜30日、レアアース取引の可能性がある152社にアンケートをした。このうち実際に取引をしている31社が中国の天津や上海、広州、大連の各港からの輸出が滞っていると答えた。滞り始めたのは、中国の漁船が海上保安庁の巡視船と衝突し、漁船の船長の勾留(こうりゅう)延長が決まった2日後の9月21日からだという。 28日から港では輸出許可の申請は受け付けられ始めたが、いまだに厳しく検査されたり、船積みできていなかったりする状況が続いているとい