ラインがた‐しほんしゅぎ【ライン型資本主義】 ドイツなど欧州諸国に見られる資本主義の形態。企業は主に金融機関から資金を調達し、株主だけでなく従業員・取引先・顧客・社会など利害関係者を幅広く重視する。終身雇用・年功序列制を採用し、賃金格差は比較的小さく雇用は安定している。社会福祉を重視し、政治的には大きな政府を志向する。フランスの経済学者ミシェル=アルベールが著書「資本主義対資本主義」(1992年刊)で提示した概念。→アングロサクソン型資本主義 [補説]日本はライン型資本主義の典型とされたが、平成8年(1996)の金融ビッグバン以降、アングロサクソン型資本主義への道を進んだ。
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