「国内での言論活動が制限されている」としばしば言われる中国。実際、当局によるメディアの監視は行われており、言論活動が原因となって入獄している人も少なくない。しかし一方で、Twitterなどのメディアを駆使して、自由に交流したり、世界に対して積極的に情報発信を行ったりしているネットユーザーたちが存在していることはそれほど知られていない。 国際大学GLOCOMが10月21日に行ったシンポジウム「中国におけるネットメディアの興隆と日本との関係」では、そんな先駆的ネットユーザーの1人である安替(Michael Anti)氏が中国のネット言論空間の実情や日本と中国の関係などについて語った。 安替(Michael Anti) ジャーナリスト、コラムニスト。1975年、中国・南京生まれ。2002年華夏時報、2003年「21世紀世界報道」紙の記者を経て、米紙「ニューヨーク・タイムズ」中国総局のリサーチャー
最近、中国で村上春樹の小説がよく読まれていることや、中国の若者が日本のポピュラー文化が好きで、日本の若者のライフスタイルに憧れていることなどは、日本でも強調され、よく知られるようになりました。日本と中国の政治関係がこじれればこじれるほど、文化交流に対する期待もますます膨らんできます。その気持ちはよく分かります。しかし、私が不思議に思っているのは、日本の小説や漫画、テレビドラマ、アニメなどが中国で人気を集めたのは、別に村上春樹や「ドラえもん」から始まったわけではない、ということです。いわゆる「愛国主義教育」のなかで育った70年代生まれの私の世代も、日本の映画やアニメ、テレビドラマに親しんできました。実際、文学や映画の話題になると、私は、同世代の日本の友達とのあいだに、時には一種の世代ギャップさえ感じてしまうのです。 つまり、互いの文化に触れる機会が多ければ多いほど、相手の現実を知り、互いの理
この日、デモの参加者は日本製品ボイコットを叫び、尖閣諸島の領有権を主張した。中には暴徒化する人間もいた。7000人を超える規模に膨れ上がったデモ隊は、そのほとんどを大学生が占めていた。 16日の夕方には西安市内に戒厳令が敷かれた。翌日の17日、同大学の学生は一切の外出を禁止された。「封校(フォンシャオ)」と言う。大学キャンパス封じ込め、を意味する。 日本の読者には中国の大学について少し説明が必要だろう。中国の大学はそれだけで1つのコミュニティーを形成していて、全寮制が基本。学生たちはみなキャンパス内に住み、寮、教室、食堂の間を往復して暮らしている。 学部生に対しては、平日は23時には消灯、という大学が多い。筆者が所属する北京大学もそうである。学生が外から通学してくる日本の大学と違って、封校すれば学生は外に出られなくなるのである。 西北大学の党関係者によると、17日の段階で、中央政府から地方
【ニューヨーク時事】28日付の米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、世界最速スーパーコンピューター(スパコン)のランク付けを行っている米「TOP500」で中国の「天河1A」が初めてトップを獲得する見通しとなったと報じた。現在首位の米オークリッジ国立研究所(テネシー州)を抜くことになり、中国が最先端技術分野でも急速な成長を遂げていることを示している。 TOP500は毎年2回、番付をまとめており、最新版は来週発表される。編さんを担当するテネシー大学のジャック・ドンガラ氏は同紙に対し、「中国製コンピューターが現在のトップを打ち負かすだろう。(調査対象は)11月1日までだが、これより高速のスパコンが出てくることはありそうにない」と述べた。さらに「この技術は独自に構築されたもの。中国はスパコンを非常に重要と考え、深く関与している」と指摘した。 【関連記事】 【特集】最強モバイルを探せ〜ドコ
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