【リマ時事】南米ペルーで5日、大統領選の決選投票が行われる。直近の世論調査では、アルベルト・フジモリ元大統領(72)=殺人罪などで服役中=の長女で、同国初の女性元首を目指すケイコ・フジモリ国会議員(36)と、左派のオジャンタ・ウマラ元陸軍中佐(48)が互角の戦い。ケイコ氏が勝てば親子2代の日系人大統領となるが、勝敗の行方は予断を許さない。 4月の第1回投票では、5年前の決選投票の雪辱を期すウマラ氏が得票率31%超で首位だった。経済成長の恩恵から取り残された貧困層から絶大な支持を集めるが、経済の国家管理強化など左派的主張が敬遠され、首都リマなど都市部の富裕層の多くはケイコ氏支持へ回ったもようだ。5月以降は各世論調査でケイコ氏優位が続いたが、最近ではその差が縮まり、再逆転されたとの調査も出ている。 【関連記事】 フジモリ氏長女が支持率逆転=ペルー大統領選世論調査 フジモリ氏長女が追う