将来の大学教授候補の第一関門・運命の分れ道である、 大学入試シーズンの到来である。 そんな大学入試も、現職の大学教員たちにとっては、 「スーパー雑務」以外の 何ものでもない。以前、「工学部ヒラノ教授と4人の秘書たち」に関する記事でも引用したが、 日本の大学教官が最も緊張する雑務は、入学試験というスーパー雑務である。2日間にわたるセンター試験と、 それに続く学科入試で、日本の大学はアメリカの大学に毎年一週間分の遅れをとっているはずだ。 ということで、この雑務は、実時間では一週間、時間の分断やストレスを考慮すると、 甚大なダメージを大学教員に与えているといえるであろう。 そして、その見返りはいかに。 優秀で意欲的な学生が自分の大学に入ってくれて、社会で羽ばたき、一廉の人物になってくれれば それは嬉しいことに違いない。しかしそれは時間の掛かることである。 もっと短期的に考えて、優秀で意欲的な学生