UFOの正体は丸い雷(ball lightning)、すなわち「球電」と呼ばれる自然現象であるという説が、いま注目を浴びている。オーストラリアの天体物理学者スティーブン・ヒューズ博士によると、多くのUFO目撃談は「球電」をUFOと錯覚している可能性が高いという。 球電というのは、赤や黄、白や青、あるいは灰色や金属風の光りを放つ自然現象である。その大きさは10センチ~1メートルとされており、移動中の金属体を追いかけるなどの特異な性質をもつ。戦闘機や旅客機のパイロットが「UFOに追いかけられた」と証言することは多々あるが、それもこの球電なのではないか?と言われているのだ。 ヒューズ博士は、英BBCのインタビューで「2006年にブリスベンで大きな流星が観測された時、近隣の住民たちは、明るく輝きながら高速で動く緑色の物体を多数目撃していた。当時の大気の観測データを分析すると、球電が発生した可能性が