先日うひょ~峠の事を書いたが、その時に群馬県の養蚕関係ヘリテージをいくつかを見学してきた(富岡のことは一言書いたな)。動物の飼育史に興味があるので昆虫の「家畜」であるカイコは割と好きなテーマ。しかも養蚕は日本の資本主義経済の形成に密接な関係があるので、社会科の面からも興味は尽きない。今回はとりあえずおカイコさんのお話。 人間はSFアニメみたいに動物を合成できないから、どんな家畜にもその素になった野生動物がいる。牛はオーロックス、馬はノウマ、犬はタイリクオオカミ、猫はリビアヤマネコからそれぞれ作られたとされ、カイコの場合は東アジアに分布するクワコという野生のガがそれにあたる。 家畜の原種にはオーロックスやノウマのようにすでに絶滅したものもあれば、まだ利用した系統がよく分からないものもいて、断定的なことが言えない部分も多いが、カイコが中国産の現存クワコからできたということは、最近の研究で割とは