青森県黒石市の国保黒石病院で、80歳代の男性患者が1錠ずつ切り離した薬を包装シートごと誤飲した後、死亡していたことが分かった。 病院を運営する同市は管理責任を認め、遺族に1500万円の和解金を支払うことで合意し、8日開会した定例市議会に関連議案を提出した。 関係者によると、患者は5月16日、血液検査のため入院。17日に「胃が痛い」と訴えたため、検査したところ、胃からシートに入ったままの薬1錠が見つかった。 胃はシートの角で傷ついたと見られ、止血措置をしたが、18日に出血性ショックで死亡した。 病院の調査で看護師が、プラスチックにアルミを張り付けた包装シートを1錠単位に切り離し、患者のベッド脇のテーブルに置いていたことが判明。遺族が病院に約2000万円の損害賠償を求めていた。死亡との因果関係は不明という。 薬を包装シートごと誤飲する事案は全国で多発しており、厚生労働省が昨年9月、全国の医療機