(織田 浩一) ここ数年、デジタルビデオレコーダー(DVR)やインターネット、それに加えて携帯電話やアップル「iPod」、ソニー「PSP(PlayStation Portable)」などを含めた様々な携帯端末が普及し、テレビCMが大きな影響を受けていることは近著『テレビCM崩壊』でも述べた。その影響は、特にもともとマスメディアでターゲティングが難しいと言われてきた18~34歳の男性に大きく表れていると言われている。 利用者・利用時間の増大で広告市場は数百億円へ 米国では2003年から2004年にかけて、この層のゴールデンタイムのテレビ平均視聴率が対前年比12%も下落して広告業界が大騒ぎになるという事件があった。この層が、自動車、家電、IT製品・サービス、アルコール飲料などの販売ターゲットとして極めて重要な層であることは容易に想像がつくだろう。したがって、すぐに犯人探しが始まった。その