中国で吹き荒れた反日デモの嵐が沈静化の動きを見せている。当局がデモ禁止を通達し、破壊行為をしたとされる人物を拘束し始めた。 全土で同時多発的に起きたデモ。それが当局の鶴の一声で収まってしまう不思議。中国事情に詳しい専門家の間では、これだけ大規模な動員は、当局の関与なしにはあり得ないとする意見が出ている。 「100元(約1250円)をもらった人がいる」 北京では2012年9月18日まで連日、日本大使館前を中心に多数の中国人が押し寄せてデモを繰り返した。ところが翌19日、北京市公安局が市民に「大使館前のデモをやめるように」とメールを送ると、潮が引いたように一気に収束した。当局からの通達とはいえ、驚くべきデモ隊の「聞きわけのよさ」だ。 当局の「鶴の一声」で収まったデモだけに、実は「官製」だったのではないか――。こんな見方を裏付ける報道が徐々に出ている。 例えばミニブログ「微博」で、警察学校に通う