【 原子力発電所の負の遺産に苦悩するドイツ 】 ドイチェ・べレ(ドイツ国際放送) 5月17日 ドイツ連邦議会はE-On社が運営してきた原子力発電所が排出した核廃棄物を、どうやって、どの場所で、地下深く安全に保管するか、その法案を作成するための長い議論を開始しました。 しかし法案の細部において、すでに激しい火花が散る事態となっています。 ドイツの環境大臣ピーター・アルトマイアーは、5月中旬、ドイツ国内にあった原子力発電所が排出した核廃棄物を地層処分する場所を決定するための法案を審議するための24名からなる委員会で最初の演説を行いました。 この委員会は2015年までに、処分場所について最初の素案を作り上げなければなりません。 そして「人類と地球環境にとって最適な」、花崗岩、岩塩、あるいは泥岩などによって構成される安定した地層の、最終処分場候補地が2031年までに決定されることになっています。