“負け組”ハイテク株の下げが止まらない。中でも、代表格とも言えるソニー(6758)が、心理的なフシ目の1000円ラインまで「あと29円」に迫り、ルネサスエレクトロニクス支援負担が嫌気されたNEC(6701)も、同じく100円ラインに「あと6円」と迫ってきた。ともに、手元に記録の残る直近40年来で最低の水準。「37年ぶり500円割れ」の迫るパナソニック(6752)とも同様の構図だが、ここでは特に、「1000円」「100円」大台攻防の相場的な意味合いなどについて、市場関係者の声を拾いながら考えてみたい。 仮に、このまま下げ続けた場合…。「ソニー、40余年ぶりの4ケタ割れ」、ニュースのヘッドラインとしてのインパクトは大きいが、市場筋の反応は意外なほど冷静、というより冷めているのが実情のようだ。 大手証券のベテラン、マーケットアナリスト氏も、「3ケタのソニーなど入社以来、見たことがない」と感慨深げ