HOME オペラ日記トップへ 作品別インデックスへ プッチーニ 「蝶々夫人」 (2001年6月27日~2001年7月14日の日記より) そもそも愛の物語ではない 「人生は短し、されど芸術は長し」というわけで、優れた芸術作品は時間の流れと厳しい淘汰を乗り越えて存在し続けます。但し、その作品の伝える意味は時代と共に変化します。鑑賞する人間の方が変化するのですから当然ですね。 私は、プッチーニの「蝶々夫人」が実は苦手でした。変なところで変な具合に登場する日本の旋律が鬱陶しい、今なら買春等処罰規定と淫行条例にばっちり引っかかるサイテーな男ピンカートンが鬱陶しい、そんな男を待ち続ける蝶々さんも鬱陶しい、チョイ役で最後に出てきておよそ非現実的なことを口走るケイトも鬱陶しい、ぜ~んぶ鬱陶しい!おい、靴履いたままで座敷に上がるなよ!日本家屋は木と紙でできているってね、柱と土壁ってもんがあ