2009年3月に刊行された、 鳩山郁子『ダゲレオタイピスト ―銀板写真師―』。 前編では、いつもと趣向を変えて、 どのように表紙のデザインが出来上がっていったのかを、 順を追って書いてみようと思います。 * まずは、事前に出版社から送られてきた、 原稿のコピーを読むことからはじまりました。 それからしばらくして、作家さん、担当編集者さん、 そしてボクの三人による打ち合わせが行われ、 台割やスケジュール等の確認を。 その時点で、デザインに関してはまったくの白紙ながらも、 色の方向性だけは明確に決まったような記憶があります。 それを踏まえて、描きおろしとなる表紙用の絵は、 “モノクロのペン画”ということになりました。 当初は作家さん自身の著作ということもあり、 自由に描いていただき、 ボクはレイアウトに徹しようと思っていました。 ところが(作家さんの)それまでの経験上から、 表紙画は“デザイナ
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