蚊の一生は、季節によって異なりますが、孵化から成虫になるまでの期間は10日から15日です。アカイエカは4月頃から吸血活動を初め、10月頃まで続きますがその後休眠状態に入って洞穴等で雌成虫が越冬します。同じ仲間でもチカイエカは休眠をしません。ヤブカの仲間は、樹洞や竹の切り株、落ち葉の溜った水たまり等の小水域に発生する蚊ですが、ヒトスジシマカは空き缶、古タイヤ、空き瓶、植木鉢の水受け、樹洞、墓の水受け、道路の雨水桝等の水たまりにも適応して増えています。水面近くの側壁に産卵された卵は、乾燥に耐えて長く生きています。水が来て水面下に沈むようになると孵化して幼虫になりますが、一部の卵はそのまま残っていて、子孫を絶やさないようにしています。ヒトスジシマカの場合は卵で越冬します。コガタアカイエカは、日本の水田のような大水面に発生します。雌の成虫が石垣や地中の穴等で越冬し、アカイエカより少し遅く吸血活動を