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ブックマーク / hankinren.hatenadiary.org (7)

  •  「由美香」  平野勝之監督作品 - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    10年前。1996年、あなたは何をしていましたか。 私は10年前は25歳で未来の無い出口の無い恋のようなモノをしたり将来と言うものが何も見えなくて早く死んでしまいたいと願ってみたりしながら闇の中でもがいてはいたけれども、それなりに日々ぼちぼち楽しいこともあって、先のことなんて考えたくもないし考えたら嫌になるし、だからと言ってあがいても時は過ぎて移ろう景色は季節と共に変化して、ただその中で流されるように生きていました。 1996年、夏。一人のAV監督と不倫相手のAV女優が北の果てを目指して自転車北海道に旅をして翌年その奇妙な旅が一つの映像になりました。 今回、その作品「由美香」(平野勝之監督作品)が、やっとDVD化されて再度世に出ることになって私は嬉しい。いや、嬉しいという言葉は適切ではない。どう表現したらいいのか自分の気持ちを上手く表現する言葉が見つからない。でも、ずっと、何年も思ってい

     「由美香」  平野勝之監督作品 - 花房観音  「歌餓鬼抄」
  • 去年の桜・その4 - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    私は走り続けた。悩む暇も落ち込む暇も無く。 盆正月GWも休日出勤を頼まれたら断ったことは無かったし平日に派遣で行っている会社の仕事が無ければホテルでのお運びや厨房の手伝いスーパーの試品のマネキン、勿論バスガイドも添乗員も仕事がくれば全て受けた。派遣で行っている会社に勤める前には営業もしたし立ちっ放しで足が棒になる工場勤めもやった。田舎仕事が限られる。職安に行っても30過ぎで学歴も資格も無い女の仕事は限られている。しかし限られているけれども無いことはないのだ。「自分に都合のいい仕事」を選ばなければ、ただ金を貰う為だけなら何か仕事はある。例え時給が安くても。だから一つの仕事だけしかしていないという時期はほとんど無かった。常に副業をしていた。何も無い私が家を出る為のお金を貯めようと思ったら人の倍働くしかない。人が嫌がる仕事も引き受ける。朝早い仕事も急な出張も酔っ払いの相手みたいな仕事も全部引

    去年の桜・その4 - 花房観音  「歌餓鬼抄」
  •  うまれてきてくれてありがとう - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    昨日の朝、友達に子供が生まれました。私より年上の高齢出産で初産なので心配してましたが母子共に健康で何よりです。 彼女との付き合いはもう20年以上になって一番古い友達です。一年前の今頃はまさか彼女が結婚して出産してなんて思いもよらなかった。彼女は一生結婚しないだろうと思うと言っていたし周りもそう思っていた。だけど状況があれやこれやと変化して結婚、出産となったわけです。 付き合いが古いから私は全部とまではいかないだろうけれども彼女が抱えてきた傷も知っていて、多分彼女は子供を産み母親になることによって傷が癒されたんじゃないか、神様が彼女の為に子供を遣わしたんじゃないかと思う。 別の知人で、数年間夫に酷い暴力を振るわれ続けた娘の話。彼女はその夫の元から逃げ出して今では別の人と結婚している。だけど彼女は未だに夜、男に殺されそうになる夢を見て目が覚めるそうだ。誰かがじゃれたりして彼女の頭を撫でようと手

     うまれてきてくれてありがとう - 花房観音  「歌餓鬼抄」
    chiruru5150
    chiruru5150 2008/03/05
    ありがとう。
  •  旅情 ― 「僕の愛人を紹介します 唯愛」 カンパニー松尾監督作品 ― - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    きみを不幸にしたかな? そんなことないわ。わたしの人生で最高に幸せなときだったわ。信じて。 ジェーン。ぼくはきみを愛しているよ。いつまでもだ。 このままお別れしたらね…… わたしはこれまでいつもパーティーで、帰りそびれていたの。 帰るタイミングを知らなかったの。 あなたのおかげでわたしは大人になったわ。 いつ帰ったらいいのかがわかったのよ。 「旅情」より 今回ご紹介しますのは、カンパニー松尾監督作品「僕の愛人を紹介します 唯愛」です。(撮影当時)36歳で業は社会福祉士、語学堪能、モデルばりの高身長のAV女優・大友唯愛と、プライベートでも関係がある松尾監督が、「以前留学していたフィンランドに忘れ物を取りに行く」という彼女に同行して北欧へ旅立ちます。 彼女はバツ1。21歳で出会い24歳で結婚した夫と11年後に離婚します。夫と結婚している間に彼女は、フィンランドへ、そして後にノルウェーに留学し

     旅情 ― 「僕の愛人を紹介します 唯愛」 カンパニー松尾監督作品 ― - 花房観音  「歌餓鬼抄」
  •  接吻地獄 - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    キスは駄目だ。 最初の男と、一番初めにホテルへ行ったのは好奇心からだった。それまでは良い友人というか話相手に過ぎなかった。年齢も20歳以上離れていたし、彼には婚約者が居ることも知っていた。でもとても気が合う、一緒に居て楽しい人だった。飲みに行って、なんとなく誘われて、ホテルに行った。私は、処女でキスもしたことがなかった。お互い恋愛感情などなく、好奇心だけだったと思う。 初めてキスをした。 「下手だな」と言われた。 初めてなんだから当然じゃんと思った。 その日は、最後まではしなかった。それは、やはり好きな人のためにとっておけと言われた。朝方帰り道で、「俺は、○○(恋人の名前)と、結婚するから」と、言われた。それを私は、俺は恋人がいるから、こういうのは一度限りだというふうに解釈した。 しかし実際は違ったのだ。俺には命の恋人がいるけど、それを承知してもらったうえでお前と関係を続ける、という意味

     接吻地獄 - 花房観音  「歌餓鬼抄」
  •  バラ色の人生 - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    週の真ん中水曜日、真ん中もっこり夕焼けニャンニャン! (懐かしい・・・) と、いうわけで、水曜日はレディースデーで映画が千円なので久々に映画館に行ってまいりました。是非是非、映画館で見ておきたかった作品「エディット・ピアフ 愛の讃歌」http://www.piaf.jp/を観に某シネコンへ。 しかし毎度毎度思うが、シネコンってのは、「映画館」とは別の空間のような気がします。なんか宇宙船の中みたいな設備やった・・廊下とか・・・ それでも元映画館で働いていた私は、この空間がとても懐かしい。 何故にこの「エディット・ピアフ 愛の讃歌」だけは映画館で観ておきたかったのかと言いますと、歌ですよっ! 歌っ! 歌っ! この映画では歌唱シーンは吹き替えではなく、エディット・ピアフ自身が唄う歌が使われておるのですよっ!! ドルビーサウンド(何のことかよく知らんけど)でピアフの声を聴きたかったのっ! アタシっ

     バラ色の人生 - 花房観音  「歌餓鬼抄」
    chiruru5150
    chiruru5150 2007/11/03
    映画見たくなりました。
  •  破滅の物語の終焉 ―「毎日かあさん 4巻 出戻り編」 著・西原理恵子 ― - 花房観音  「歌餓鬼抄」

    毎日新聞に連載されている西原家の日常を綴った「毎日かあさん」の1、2巻は、読み終えた後で妹に貸したので今手元に持っていない。 私の末の妹は結婚して子供が2人いる。上が男の子で下が女の子。あんたんちと一緒だから、読んでみたら? と言って手渡した。 妹は、高校を卒業し推薦で短大に入り卒業して地元に戻り堅実な職に就き、その職場で知り合った温厚な男性と結婚して2人の子供を生んだ。 私はこの妹とは仲が良いのだけれど、彼女に対して劣等感がある。女の幸せは結婚して家族を作るものだと言う価値観の中で育ったのに、それが出来ないどころかいつも何もかもが破綻するような選択をしてしまい周囲の人間に多大なる迷惑と心配をかけ続けてきた私は、堅実な「親の望む理想的な」人生を歩んでいるかのように見える妹を見ていると自己嫌悪に陥ることがある。 彼女は、そういう私に「お姉ちゃんは、(中退だけど)いい大学入ったり、よく読んで

     破滅の物語の終焉 ―「毎日かあさん 4巻 出戻り編」 著・西原理恵子 ― - 花房観音  「歌餓鬼抄」
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