世界と日本は今日3方面で、つづく戦争に苦しみ、戦争の再開にうちひしがれ、戦争の危機におびやかされている。どの時よりも、われわれは第三次世界戦争の悪夢を目の前にしているのである。いまこそ50年つづけた戦争に敗北し、平和国家に生まれ変わった日本の国民は立ち上がって、叫けばなければならない。「殺すな、戦争をやめろ」、「戦争を広げるな、戦争をあらたにはじめるな」、「即時停戦せよ。戦争をおこすのを防ごう」と。第三の戦争を防げなければ、それはわれわれの責任だ。 第一に考えるべきはウクライナ戦争のことである。この戦争はすでに1年11カ月つづいている。ロシアという強大国が国境線に大軍を集めて、隣の独立国家ウクライナに攻め込んだ。ロシアの侵略だということは明らかで、みながプーチンのロシアを非難し、ウクライナの抵抗戦に加勢する気分になったのも自然のことであった。 しかし、ウクライナ人は開戦5日目にロシアと停戦