「性別」に関する根本的な考え方の違い 近年のトランスジェンダーの人々を取り巻く騒動を考えるには、まずは、ジェンダー・クリティカル派とトランス・インクルーシブ派の根本的な考えの違いを理解する必要がある。 生物学的な性別(sex)は変えられない。これは双方に共通している認識。意見が大きく分かれるのはこの先だ。 トランス・インクルーシブ派の考え トランス・インクルーシブ派は、生物学的な性別(sex)と社会的な性別(ジェンダー)は異なるものであり、生物学的な性別は変えられないがジェンダーはそれぞれが自認するものであると考えている。つまり、生物学的には男性でも性自認が女性の場合は女性、生物学的には女性でも性自認が男性の場合は男性ということになる。この考えは「トランス・インクルーシブ」のほか、「ジェンダー・アファーミング」や「ジェンダー・ポジティブ」といった表現で呼ばれている。 ジェンダー・クリティカ
暴力や脅迫は絶対に許されないことである。 ここ数年LGBT問題は、非常に「語りにくい」センシティヴな問題になってきている。私自身も、すべてのひとの包摂を願い、制度的な解決を話し合いでしていくべきだ、その際に暴力は許されないと書いたところ、個人への脅迫とともに、職場や関係各所にも連絡を呼びかけられたことがある。 もちろん、傷つく様々な当事者がおり、最大限の配慮がなされなければならない。 私個人は、こうした「差別」の問題解決は、個人の悪意の問題にとどまらず、大部分がどのような制度設計をするかという社会制度や合意の問題であると考えている。そのためにもオープンな議論が必要であると痛切に実感している。 この件が、どのような動機からなされているかは不明である。しかし、脅迫や暴力は、言論を委縮させるものである。皆が冷静になって、すべての人を尊重した議論の空間をつくることを望みたい。
消されるわけがないでしょう、と思いますよね。 はい、私もそう思っていました。でも事実なのです。 これを知って「パブリックコメントに意見を書かないと」と思ってくださったら幸甚です。もし、あなたが都内在住や勤務ではなかったら、周りの人とお話してみてください。東京都でこの制度がこのまま開始されてしまったら全国へ広がり、日本のどこでも同じ状態になるでしょう。 問題点を抜き出しておきます パートナーシップ制度の素案『1、制度創設の目的 』の中にある、 ※ 「性的マイノリティ」とは、性自認が出生時に判定された性と一致しない者又は性的指向が必ずしも異性のみではない者 をいいます。 という箇所です。 後半の性的指向が異性のみではない者→LBGの人のことです。問題はありません。 問題は前半です。「性自認が出生時に判定された性と一致しない者」 これは、”一致しない”というだけの基準なので、「私は性自認は女性で
「女性」が消されるとは何か これは現実です、フィクションではないことを先にお断りしておきます。 何を荒唐無稽なことを言ってるんだと思うでしょう。 私も初めて知った時はそう思いましたから、無理はないです。でも、現実です。 結論から申し上げます。 2022年、女性が消されるスタートの年になるでしょう。それは、パートナーシップ制度がキッカケになります。 理由はこの先に書きますが、東京都内に住んでいる知り合い、勤務している人がいたら、伝えてください。お願いします。 もしも可能なら、パブリックコメントを書いてください。 以下の意見を読んで、賛同できるようでしたらお願いします。 ※※※ 3月30日付け発表で、4月11日(月曜日)までに延長されました!※※※ パブリックコメントの公募期間は令和4年2月14日(月曜日)から同年3月31日(木曜日)4月11日(月曜日)まで。 ※募集要項 【令和4年2月14日
1.小宮友根氏はインターセクショナリティに何を見るのか? 現在、小宮友根氏は、千田有紀氏の『社会学評論』掲載の論考について「よくあるトランス差別のやり口」などの言葉を用いて悪印象を広めようとしている。正当な査読を経て世に公表された論文の価値を、批判という体裁をとりながら差別という言葉を機会があるごとに混ぜこむことで、毀損しようとしている。批判に応じて出された証拠についても、その価値を捻じ曲げようとする。 彼のこの姿勢に怒りを感じるとともに、なぜ小宮氏がこのような姿勢をとるのか考えずにはいられない。学者としてひとたび公言したことを変えられない、というのはあるだろう。自分の参加する陣営が勝利するように全力を尽くすということもあるだろう。しかし、私が関心があるのはそれ以前の、なぜ小宮氏がその陣営に学者としての命運をかけることを選んだのか、ということだ。 たしかに小宮氏に限らずジェンダー学者はほと
仁藤夢乃さんの偉業をお前ら凡百のはてなーにもわかるように紹介していく。 矯風会で講演仁藤さんは矯風会で講演し、その前会長(当時)と親しげに寄り添うツーショットを投稿なさっている。矯風会を知らないお前らのために説明しておくと、キリスト教のプロテスタントが母体になっている由緒正しい組織で、性道徳を紊乱するような悪書に対して抗議し、わいせつ表現への規制を強めるべきだと主張している高潔な団体だ。そのような団体と仲の良い仁藤さんもまた高潔な志を受け継いでいることに疑問の余地はないだろう。>ttps://twitter.com/colabo_yumeno/status/620808038937526276 秋葉原は児童売春の巣窟アキバは性犯罪者がたむろして若い少女を買春する街だという衝撃的な事実を告発されておられた。アキバに何度も通ってきた増田も「そ、そうだったのか、知らなかった……!」とハッとさせら
LGBT法案をめぐる攻防が炙り出した「ねじれ」 ジェンダー・アイデンティティの尊重と女性の間の緊張感 千田有紀 武蔵大学教授(社会学) 今国会も終了した。揉めに揉めたが、結局いわゆるLGBT法案は成立しなかった。これまで自民党のなかでも保守派だと目されていた稲田朋美議員が法案の成立に尽力した。その一方で、保守中の保守とされている山谷えり子議員が、これまで明らかに山谷議員に批判的であったと思われる女性たちを戸惑わせ、場合によっては支持を得るという、不思議な「ねじれ」現象がみられた。この法案をめぐってみられたねじれについて、これから述べたい。 自民党はリベラルな風を捉えそこなった まずは稲田朋美議員についてである。「女性活躍を主張すればリベラル、左翼と批判される。いつの間に日本はこんな不寛容な社会になってしまったのでしょうか」と、かつて稲田議員は嘆いた(文藝春秋2021年4月号)。しかし、これ
韓国現代フェミニズムにおけるTERF(トランス排除的ラディカルフェミニスト)批判――『文化科学』(2020年冬号)掲載論考紹介 2021年2月4日 影本剛 1.一つではない韓国フェミニズム 韓国の文化理論季刊誌『文化科学』104号(2020年冬号)の特集が「拡張するフェミニズム」である。特集の英語表記は「Stretching Feminism」であり、雑誌の巻頭文によれば、ここでいう拡張とは、帝国主義的な拡大「expansion/extension」ではなく伸縮性や弾力性をもって「拡がり/広がり/伸び行く」という意味であると規定している(イ・ユンジョン「フェミニズムの拡張性を志向して」同誌、25頁)。 本記事では、この雑誌に掲載された二つの論考を紹介し、韓国においてフェミニズムの名で語られ行われるトランスジェンダー排除の運動や議論(TERF)に対して、いかなる批判的議論が提出されているのか
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く